セ・トレボン --VOL.7--
クリスマスのためのパンやお菓子
2002.11.17

 私の自宅前の桜の木が、先日休みの日ふと見ると、真赤に紅葉していました。(しかし、もう散り始めていましたが...)すごくきれいでした。こんなことも気付かなかったんだなぁと、ちょっと反省しました。パン屋さんというと、冬は朝家を出る時は真っ暗です。帰りも真っ暗なことがほとんどで外の景色に目を配ることもほとんどなく、気づいた時には紅葉の季節も終りかけ・・・私はこの自宅前の桜の木が大好きです。毎年春、満開の桜が開きます。そして夏、青々とした緑の葉、秋は真赤な紅葉、冬は葉が散ってしまい寒そうに、しかし凛と耐えています。そしてまた春、満開の桜を咲かせます。この桜の木をながめつつ、どんなに苦しい冬だとしても必ず春は来る、春を楽しみにしつつがんばろうと励まされたりします。そして、毎年満開の桜の花をながめつつ、去年の桜の季節は、そしてその前の桜の季節はとその年ごとの思い出を思い出します。ある年急な病気で入院した時桜の花を見れなかったこと、働きたくても自宅療養をしなくてはいけなかった年のこと、イルムスベーカリーでがむしゃらにがんばってた年のこと、イルムス閉店後トレボンオープン前のパンを焼きたくても焼けなかった時のこといろんな場面を思い出させてくれる桜の木なのです。皆さんにも、そんな桜の木ってありますか?

クリスマスを楽しむためのパンやお菓子を12月25日までの限定で発売します!!

この機会をのがさず食べてみて下さい!来年まで待たないと味わえませんよ・・・

シュトーレン  大¥1600 小¥1000
イルムスの頃、毎年この時期に作っていたシュトーレン。イルムスの頃からのお客様から今年はいつからと問い合わせも数多く頂きました。(ありがとうございます!)今年のフルーツ漬けは、初めの頃の製造分(おそらく12月上旬くらいまで・・?)1年ものです。すっごく味が深いと思います。シュトーレンは、クリスマスが来るのを楽しみに待つためのお菓子と言われます。薄切りにして紅茶や甘口のワインと一緒に食べるとおいしいです。しかし、¥1000小サイズだと私の場合1週間もつかは疑問です。 おいしいのでついつい・・・食べてしまうのです。 ほとんどの人がシュトーレンの存在を知っているのかと思っていましたが、トレボンのスタッフの中にもシュトーレンを知らない人は多く、きっとお客様の多くもそうなのだろうなと思いました。特にドイツのクリスマス菓子で(フランスもドイツに近いアルザスにはシュトーレンがありました。)イエスキリストがおくるみに包まれた姿にもたとえられるほどの神聖なお菓子なのです。

ベラベッカ ¥1000
きっと食べたことも見たこともない方がほとんどだと思います。ちょっとグロテスクなこの姿。見なれない方はびっくりするかもしれません。フランス、アルザス地方のスペシャリテです。クリスマスシーズンになるとアルザスのどのお菓子屋さんやパン屋さんの店頭にも並びます。私はすっごく好きで、アルザスで働いたベシュレール氏のパン屋さんのベラベッカは必ず自宅にも持ち帰り、家族みんなでクリスマスまで少しずつ薄切りにして楽しみに食べました。いろんなドライフルーツを、赤ワインとキルシュと各種の香辛料(シナモン、キャトルエピス、クローブetc)につけ込み、使用しています。短的に言うと、フルーツをパンでつなげて作るという感じです。ほとんどすべてがフルーツです。

フルーツブレッド ¥1000
自家製のオレンジジャムやラム漬のカレンズを練り込んでしなやかな食感に仕上げたパンです。ちょっとした贈り物として、そして家族みんなで楽しく食べてほしいと思っています。

クグロフ ¥600
フランス アルザス地方のスペシャリテ。アルザス地方のどのお店にも並んでいます。陶器のクグロフ型で焼いていました。このクグロフ型のかわいいディスプレイ用は、トレボンにも飾ってあります。(私がアルザスから買ってきたものです。)

ふと思うこと・・・

私は、パンを作るという仕事を通して数多くの貴重なすばらしい体験をさせてもらいました。もちろん一番の喜びは、私の作ったパンで多くのお客様に幸せを感じて頂けることですが、特にパン作りを学びに行ったフランスで多くのすばらしい方々との出会いが忘れられません。今、パリにパティスリーを持つ青木氏のラボで数日研修させて頂いた時に触れた青木氏の人柄とても有名な人でありながら、いつでも自然体のすばらしい人でした。そしてすばらしいセンス。世界的に有名なジャムの作り手フェルベール氏のお店で味わった作りたてのジャムの味わい突然訪れたにも関わらず、温かく迎えてくださったフェルベール氏の人柄。今東京で有名なカイザー氏のお店、私は運良くパリのカイザー氏のお店で働いたことがあり、今でもそこで一緒に働いた仲間とはメールのやりとりをしています。パン作りにおける多くのヒントもそこで得ました。その他、短い間ではあるけれど、一緒に働いたフランス人に職人の方との心の触れ合いが今も忘れられない、宝物です。

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