セ・トレボン --VOL.11--
トレボンの人気者のパン
2003.1.28

エレル

 新聞や雑誌に紹介されて今は、超人気者のエレルですが、売れない時代もありました。エレルはイルムス時代、夏の暑い季節に発売しました。夏の暑くて食欲のない時でも、さっぱりと食べれるパンを作りたいと、甘酸っぱいクランベリーとさわやかなクリームチーズの組み合せにしました。ベースはペイザンの生地で、ライ麦全粒粉と自然発酵種を配合したかみしめるとこくのある味わい深いパンです。スタッフの石田さんがイルムス時代初めてエレルを食べた時感動しました!!と言ってましたが、味を知ってくれた人には、秘かな人気がありました。
 トレボンがオープンした時、エレルもスタートアイテムの中に入っていました。しかし、1日9コ作って4コ残る日がありました。おいしいのになぜ売れないのだろう?と私達は売れ残っているエレルを見る毎にとても悲しい気持ちになりました。確かに見た目はとても地味な存在です。ある時、トレボンのパンの中から人気者ベスト5を選出しました。石村萬盛堂企画室の女性スタッフに食べてもらって決めました。そのメンバーみんながそろっておいしい!!と1位に選んだのがエレルでした。くわしい紹介とともに、エレルのプライスカードを書き直しました。
 その頃から除々に売れる様になって今では、1日70コ以上作ってもすぐに売り切れてしまう人気者となりました。

レトロバゲット

 私の一番愛するパン。そして一番素直なパン。一番作るのが難しいパン。それがトレボンのバゲットです。
 その日の気温・室内の湿度・作り手の心の状態が影響し、仕込み・ホイロ・焼きそれぞれの部分が1つでもうまくいかないとうまく作れません。その日の気温や仕込み上がった生地の状態をみて、成型時の生地の取り扱い方、発酵をとる時間や場所を考えなくてはいけません。このパンを作れるようになった時、初めて1つの段階をクリアできたパン職人と言えるのではないかと思います。(パン作りの奥はまだまだ深いので終りはありませんので)
 私のフランス語の先生の奥様が、バゲットをいつも買って下さっているのですが、1月に里帰りされていた様でフランスでバゲットをいろいろ食べたけど、“負けてないわよ!”と言って下さいました。今年の年賀状にも、トレボンのバゲットにもうやみつきです!と書いてありました。とってもうれしい限りです。
 きっと、パンをこよなく愛されている方で、バゲットを食べて頂けた方には、他とは比べ様のない、このおいしさに感動されることと思います。まだ食べられたことのない方、だまされたと思って一度食べてみて下さい。小麦粉と塩と水、イーストのみで作られたと思えない、甘みや味のある深いおいしさの感じれるバゲットです。

自家製カレーパン

 トレボンのカレーパンの最大のおいしさは、むちっもちっとした生地にあるのではないかと思います。パン粉もカレーも自家製というこだわりぬいたカレーパンです。
 最近、中味のカレーをリニューアルしました。野菜のうまみを生かしたカレーに生まれ変わりました。りんご・にんじん・玉ねぎ・じゃがいも・さつまいも・ひよこ豆・と体に良さそうな材料をたくさん入れココナッツミルクとカシューナッツペースト、各種のスパイスを配合してまるでカレー専門店のカレーの様な味に仕上げました。

プチミルクバゲット

 “プチミルクは次何時にできますか?”1日にこの声を何度聞くことでしょう。“プチミルクは?”“プチミルクは?”と声が飛び交います。
 ちっちゃいし、手間もかかるし、大量生産ではないのでそんなにたくさんはできません。1回で30コくらい今、1日3回作っています。
 練乳とよつば乳業のフレッシュバターで作るミルククリームのとろけるおいしさは、ちっちゃなバゲットのおいしさ・香ばしさと一体となって、あの味が生まれるのだと思います。

新商品でます!

 あまりの忙しさに作ることで精一杯で、新しい商品の試作をしたいと思ってはいるものの時間だけが過ぎていってしまって、もうすぐ2月。だからここで宣言することにしました。
 近日中に登場します!(もし、出てこなかったとしてもお許しください…。)

いよいよ始まります。

『イルムスベーカリー物語』 これは、イルムスベーカリー3年間の軌跡と私自身の成長の話です。今、パン職人を目指す人が増えてきたなと感じています。今トレボンで働いているスタッフもみんながパンを勉強しようとがんばっている人です。そんな人達へのエールでもあります。がんばれ!!そんなメッセージです。これからしばらく連載しますので楽しみに読んで下さいね。

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