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--VOL.25-- 今年もシュトーレンの季節です 2003.12.1 |
家で本を見ていて、あるコピーを見つけたんです。私がイルムスベーカリーでパンを作っていた頃(今から4年くらい前かな)他の人が持っていたあるパンの業界紙をコピーさせてもらったものでした。そのコピーは、パリのカイザー氏のお店と6月に研修で働きに行った、ムニエ氏のデュックドゥラシャペルの特集でした。パリの有名なシェフのお店その2軒の記事をあこがれる様に読んだのです。その数年後、自分がその2軒のパン屋で研修で働かせてもらおうとは夢にも思いませんでした。その方と知り合いになり、多くのことに影響を受けたり、学んだりするとはこれっぽっちも想像できない遠いあこがれの世界でした。今、改めて先のことってほんとわかんないんだなあと思います。がんばってれば、いろんなチャンスと出会える、その時は想像もつかない様なことが待っている。そう思います。目先のことをあれこれ考えるよりも、今できることを精一杯がんばる。それが一番だと思います。
11月は講習会が多く3つくらい参加しました。お金もけっこうかかるし、休みがそれでつぶれるとけっこう大変なのだけど、それ以上のパワーがもらえるので講習会は大好きです。私が講習会に参加するのは、技術的なことを学べヒントを受けることも目的なのですが、それ以上に有名なシェフがどういう考えのもとお菓子やパン作りに取り組んでおられるのか、その考えや人柄に触れたいのが一番の目的です。 今をときめくパリにパティスリー(お菓子屋)をもつ青木氏の講習会は久びさに、お菓子の味にも、青木氏の人柄にも感動した有意義なものでした。会場に1時間も前に着いたのに、すっごく後ろの方の席にしか座れなかったほど、遠くは新潟から来た人、東京から来た人と、青木氏の人気のほどがわかります。 青木氏を御存知ですか?テレビの情熱大陸にも出たほど、パリでも日本でも有名なパティシエ(お菓子職人)です。青木氏がこれほど有名になる前、私は運よくパリの青木氏のお店で研修させてもらったことがあるのです。(今考えるとほんとラッキーなことです。)あの時、お菓子のおいしさにも感動したのだけれど、青木氏の人柄に一番大きな影響を受けました。今回の講習会においてもそうでした。ものすごく有名なシェフであるのに、ものすごく気さくで、ユーモアにあふれ自然体なのです。“いつも今日の講習会の時の様に(場を盛り上げる感じで)楽しく仕事場でも仕事されているのですか”という質問がありました。青木氏は自分は楽しいことしかしない人ですよ。楽しんで仕事をしています。今日の講習会も楽しんでやっています。と言う風なことを言われていました。そうなんです、この講習会は他のものとは違い、ものすごく楽しいふんいきでした。 私が青木氏のお店で働かせてもらった時も、青木氏はいつも場を盛り上げる様な感じで 仕事されていました。このままの人柄だったのです。研修で働いた時、タルト型に生地を敷く作業をもくもくとしていた時、そこの職人さんから言われたことが今も印象的です。“単純な作業だけど、もっと楽しそうにやって”(私は真剣に1つ1つていねいに作業をしていただけなのですが・・・)青木さんが言われた言葉で心に残っているのが ・今までの苦労話をという質問に“特に苦労はしてません”と。決して苦労がなかったとは思いません。多くの困難を乗り越え今があると思います。でも、それを本人は苦労とは思わないのでしょうね。 ・“お菓子を作る時、おいしくな〜れ、おいしくな〜れ、といつも言いきかせています” これが物を作る上で一番大切なことだと私も思います。 ・いろんな先輩方など多くの人がまわりで自分を支えてくれるんですよ。だから、やりたいいろんな仕事ができるんです。お菓子を作る技術において才能があることは確かですが、それ以上に上の人にも下の人にもいつも自然体で、有名になっても決しておごるところのない、この青木氏の人柄が今の成功の一番の要因だと思います。パンを作る上で(いろんな仕事でも普段の生活でもそうですが)一番大切なのは技術よりも、その人の人間性(人柄)だと思います。もちろん、それがパンにも表れてきます。 多くの人との出会いを生かし、支えてもらって仕事をしていくことができるか。それが幸せに仕事をしていくことの秘訣だと最近見えてきました。
私は、今では亡くなったパンノアールとバゲットが好きだった●●様とお話した時のことが鮮明に残っていて忘れることができません(通信VOL20号)。先日、その方の奥様からパンノアールとバゲットとフリュイセックの注文を受けました。あれから月日は過ぎたけど、いつも私の心の支えであり、こうしてわざわざ東京よりご注文下さることにほんと感謝しています。小さくしてガンで最近亡くなったお子さんと、看病でつかれてものを食べれなくなっていたお父さんへ、パンを買っていったら、ここのパンだったら食べれたんです、お礼を言いたくて・・・とある病院の方がわざわざお声をかけて下さいました。 私は感謝の思いでいっぱいです。私がパンを焼いていく意味を私の存在する価値を教えて下さりありがとうございます。これからも、心を込め、パンを焼いていきたいと思います。
■キャラメルナッツ\220 プラリネとアーモンドクリームをとじこめた生地に、キャラメルをからめたナッツをのせました。 ■フリュイ\220 オレンジ風味のカスタードとともにオレンジ、いちじく、プルーン、アプリコなどいろんなフルーツをのせ焼き上げました。 ■ぜいたくショコラ\250 チョコクリームとともに焼き上げたさっくりデニッシュに、ナッツをぎっしりとじこめた板チョコを のせたチョコづくしの味です。 ■ビエノアレザン\180 3種類の洋酒づけレーズンを散りばめたミルクパン ■ちょこぱん\160 フランボアジャムとフランボアの実、チョコクリームをとじこめた大人のちょこぱん ■ペピット\160 カスタードとヘーゼルナッツ風味のチョコチップを巻きこんだミルクパン 他にもいろいろ考えてます。お楽しみに・・・K.O.