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--VOL.42-- フランス研修から戻って 2005.2.10 |
パリ東駅から列車に乗って4時間でアルザス地方のストラスブールにつきます。今回訪れたアグノーはストラスブールから列車で30分、コルマールも30分のところにあります。けっこう遠いので直前まで行こうかどうしようかと迷っていたのですが、とても心に残ったよい旅となりました。
1日目、アグノーへドルフェール氏に会いに行きました。彼には、確か5・6年前、日清製粉さんの100周年の記念で全国各地で講演会をドルフェール氏が行った時、初めて出会いました。というより、私は講演会を受講した人々の中の1人でした。そんな縁からはじまって、クリスマスカードを交わす様になり、日本に来日された時は、会いに行ってお話ししたりしていました。ドリフェール氏はMOFをもつすごい人で、2年ほど前ですが、テレビの「ウルルン滞在記」にも出演し、すごく感動をよんだのでパン業界では有名人です。
ふとした瞬間に、すばらしい人との出会いのチャンスがひそんでいるんだと思います。そのちょっとしたチャンスをつかめるかどうか、私はそんな出会いと感動をいつも願っています。家に泊めてもらい、自家製のジャムやジュース、パンを味わい、ほんとに今まで飲んだことのないほどおいしいワインをいただきました(気合も混じってるからでしょうか?)。家の地下にはカーブがあって、年ごとの古いワインが数多く貯蔵されていて、ジャムもたくさん作ってありました。アルザスは果物が豊富にとれるのでジャムやジュースもすべて自家製と言っていました。朝や昼は、家でワインやコーヒーとともに、パンとチーズやジャムをシンプルに味わいましたが、夜は(高そーな)レストランで食事をしました。とてもおいしかったのだけれど、日本人の私にはとっては、ほんと食べれない量でした。ちなみにデザートとして出て来たものを書きますね。カップのプチデザート2つ、自家製キャラメル、クッキー・マカロン、オレンジコンフィ、チョコレート、そしてデザートでたのんだ、オレンジの温かいスフレ(でかい)、オレンジのジェラートとコンポート添え(別皿)、すごいでしょー。アルザスの人って体格が違います。がっしりしてます。パンやケーキはパリのものよりひとまわり大きく、ケーキなどの味も甘めに感じられます。スーパーなどの肉やハムの種類もすごいです。とても寒い地方なのでしっかり食べてエネルギーを貯わえないといけないのだと思います。
2日目、アグノーからコルマールへ。4年前、2年続けて短期ですが、スタージュさせてもらい、家にも泊めてもらったパン屋さんがコルマールにあります。ベシュレールさんのお店です。ちょうど着いたのが昼間だったので、マダムとベシュレールさん、職人さん達と一緒に食事をしました。ごはんにゆで卵が2コ添えてあって、それにハーブ味のトマトソースとグリエールチーズをかけて食べました。デザートはでっかくてしっかり甘いナッツ入りのプラリネチョコレートケーキとコーヒーでした。久しぶりの再会を喜び、マダムは新しいお店はうまくいってる?と心配してくれていました。忘れずにいてくれたことだけでもほんとうれしかったです。私のためにスリッパまで買って待っていてくれました。夜はアルザス名物のシュークルート。デザートにケーキ2つ。ベシュールさんの息子やその友達3人も加わって夕食の食卓はとてもにぎやかでした。家族がこんなに笑い合って話題がつきない食卓は、日本はけっこう少ないんじゃないのかなぁとふと思いました。その雰囲気の中にいるだけでとても楽しかったです。帰りに駅でマダムが、今度はいつ来るのと涙目できいてくれた時、心の底からうれしく、“いつかまた来ます。”そう答えました。今回はほとんど1日しか滞在できなかったけど、今度は夏、ぶどうの樹々が美しい季節にもっとゆっくり来ようと心にち誓って別れました。
どこへ行っても、みんな私を温かく迎えてくれました。温かな心遣いをたくさんもらいました。
みんなすごく忙しい人々なのに、私だったらきっとそこまではしてあげれないと自分の小ささをすごく感じました。
私が日本から送ったムニエさんと一緒に写った写真入りのハガキは、工房の中の棚に貼ってありました。すごくうれしかったです。遠いどこかで少しでも私のことを考えてくれる人がいる、知っていてくれる人がいる、すごく幸せなことだと思います。パンを作る仕事って朝も早くて大変で、毎日毎日パンを焼く地味な仕事かもしれません。でも、トレボンのパンを心待ちにして下さるお客様に喜んで頂ける仕事、この仕事を通してほんと多くの人と出会えました。すばらしい仕事です。こんな体験をトレボンのスタッフにもこれから将来ぜひしてほしいと願っています。そしたらどんなに苦しい時もきっと乗り越えることができる力となると思うので。
次回はラウルメデール氏のお店でのスタージュ(研修)の様子を中心に書きます。お楽しみに。
K.O.