セ・トレボン --VOL.45--
パン職人のオリンピック「クープドモンドドウラブーランジェリー」
2005.4.29
 フランスパリの郊外で行われたユーロパン(大きな製パン・製菓の展示会)を見に行ってきました。3年に一度クープドモンドドウラブーランジェリー(パンの世界大会)が行われます。今大会、日本は12ヶ国中3位の成績でした。3日間の間に4ヶ国ずつが8時間の競技を行います。3人が1チームで戦い、バゲットなどハード系を担当する人、ペストリー担当の人、飾りパン担当の人がいます。パン職人のオリンピックという感でした。戦う姿・各国選手との触れ合いすべてに感動しました。パンを作る仕事ってすばらしい。選手として出場することはレベル的に私には絶対無理だと思います。でもその夢を見ることはできます。その夢を目指して一生懸命努力したら叶うかもしれない……まずは夢を見なければ何も始まらない、こういう夢を持っているって幸せかもしれない!と思いました。
 私は、パンを作る仕事を通して、多くの人に出会いたいと願っています。ワールドカップ出場の夢を持ちがんばるってことによっていろんな人と出会える気がするのです。今回会場においても、久しぶりの再会を果たしたり次回へのチャレンジを目標とする人と話ができたり、新たに多くの人と出会えました。みんなパンを作る仕事においてつながっています。
 私にとってパン作りは生きていくための仕事であり、お客様に喜びや幸せをお届けできる仕事であり、パン職人を目指す人へ私の知ることを伝えることで力を貸すことができることであり、この仕事を通して多くの人と出会い感動し、成長できるすばらしい仕事です。きっと誰にでもそういうもの(仕事であったり、仕事以外のことかもしれません)があると思うのです。毎日を前向きに今できることを精一杯がんばることで、きっと見つかると思います。
 各国からの審査員と選手、ワールドカップの開催側(フランスのMOFの方々など)が集まっての打ち上げパーティーに招待してもらいました(私はワールドカップに参加しているわけではないので、うれしかったけど自分自身の心の中ですごく肩身の狭い思いをしました。次は選手としてこの集まりに参加したいと秘かにちかいました…)。選手・審査員、スタッフの方は朝6時から競技を始め、終わるのが19時くらい、そのパーティーは22時くらいに始まり、夜中1時とか2時まで続きました(次の日はまた朝6時には会場に入らないといけないのにです)。すごくタフだなぁとびっくりしました。その盛り上がり方がすごくて、ほんとにスポーツマンに近い精神だと思います。その集まりの最後のあいさつで、パン作りを通して、この場で出会い触れ合えることのすばらしさを語り、また3年後2008年に会おうとMOFの方が宣言しました。フランス語だったのでいまひとつ理解できなかったのですがわけはわからなくても感動しました!!
 1日目は、食事を終えた後、みんなダンスをして楽しんでいました。(外人っておどれるんです。若い人から年上の人まで) cest facile!(簡単だ!) On uas danser!(おどろう!)と言われても、日本人ってそう簡単にはおどれませんよねー。
 2日目は、いわゆるキャバレーにて(?)こんなにすごくちゃんとした集まりがこんな所でー! と内心びっくり。さすがフランスです。食事しながら、ショーを楽しみ盛り上がっていました。こんな体験きっと私は一生することはないと思いました。日本に帰って来て、あれは夢じゃなかったのかと思ったくらい…。

心を込めて

 結婚式の引き出物としてバゲット150本の御予約を頂きました。人生最大の記念日にトレボンのパンを使って下さるなんて私達作り手にとって最高の幸せです。お二人の幸せをお祈りしつつ心を込めてバゲットを焼きたいと思います。いくつかのパンを組み合せラッピングしてのパンの引き出物としての御予約もよくお受けする様になりました。そんな記念日に、心に残るパンを焼いていきたい、それに値する心を込めたパン作りをしていきたいと思っています。

K.O.
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