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--VOL.55-- パティシエ・イデミスギノさんのお考え 2006.2.8 |
■今に満足せず、あきらめないで自分を高めていきたい。それがプロ。
私は今の自分の技術に全然満足してはいません。もっと勉強していいパンを作れる様に努力しなくてはといつも思っています。パン作りは奥が深く、まだまだ入口に立ったばかりです。だからこそ、弱気になったり、あきらめたくなるのです……。器用であったり、いろんなことを短期間で習得できることよりも、何が一番大切かって、不器用でもあきらめないで、粘り強くがんばり抜くことです。そんなスタッフが結局はいい仕事をこなし上達していく、自分の目標にも着実に近づけていけるんです。
あきらめないことの大切さ、わかっていても、これが一番難しい。
■音譜がルセット(配合)なら、演奏するのがパティシエ
パン作りにおいてもそうです。ルセットだけあってもおいしいパンは焼けません。作り手によって味は変わるんです。それがほんのちょっとした作業の違いによることが多い。そのちょっとしたことを感じれるかが大切。トレボンで一定の品質のパンを毎日焼き上げていくこと。多くのスタッフで力を合わせて作り上げていくことの難しさをいつも思います。
■あたり前が一番難しい
イデミスギノさんの修業時代、やっと4年も待ち望んだペルティエというお店に入れた時、ルセットは製菓学校のものと全く一緒だった。何が違うかといえば、一つ一つの作業をきちんと決められたとおりていねいにこなし、悪い商品は絶対出さないということが徹底されていたことだそうです。あたり前のことを、毎日積み重ねていくことが一番難しいのかもしれません。
妥協の心ってうまれるものです。私達が何のためにパンを焼いているのか、おいしいパンを作ること、パンを通して幸せだなという気持ちをお届けすること、それが私達の仕事であり、私達の存在価値なんだということを忘れない様にしたいといつも思います。
いろんな人の価値観は様々ですが、私は仕事ってお金とかではなく、それを一生懸命がんばることで、自分が一番成長でき、幸せになれる手段だと思っています。だから、絶対待っていてはだめ、誰かが自分のために何かをしてくれることを期待してはだめ。
自分でつかんでいかなくては、がんばってないと、チャンスが来てもそれにはきっと気付けません。パン作りの仕事を通して出会った人々は、ほんと私にとってかけがえのない大切な人。努力したこと、苦しい思いをして乗り越えたことはすべて自分に返ってくると思います。楽をしては、幸せなんてきっとわからないと思うのです。いかにいい人と出会えるか、その出会いによって人生ひらけたりいろんなこと学べたりします。そのことを若い人にも気付いてほしいなと思います。
そんなすばらしい出会いを求めて私は毎日がんばってます。
3月13日から28日までフランスへ勉強に行ってきます!
ちょっと留守にしてしまいますが、しっかり者の阿部ちゃんや、結婚間近のうっちー(おめでとう)、がんばり屋のもり、かっこいい井山っち、するめみたいな(かむほどに味わいのある)たでちゃんなどなど頼りになるスタッフ達がしっかりパンを焼きますので、ご安心下さい。
私は、フランスのいろんな情報に触れ、もっとおいしいパンをみなさんに紹介できる様しっかり勉強してきます。
今回は2軒のパン屋さんでのスタージュ(研修)と、フランス国立製菓製パン学校の短期講習を受けます。(フランス語がわからないとダメって言われましたが、大丈夫でしょうか…心配ですが、何とかなるさの根性でがんばって来ます!)
帰国後の通信でいろいろ御報告しますので楽しみにしてて下さいね!
もうすぐ春がくるかな、待ちどおしい…
K.O.