セ・トレボン --VOL.64--
パンを通して知り合う人たち
2006.12.21

 あっという間に今年も終わってしまいそうです。12月25日までのシュトーレン販売後は、1月末までフランスの伝統菓子ガレットデロワを作ります。今年はナチュールくりとフランボワーズ、抹茶と黒豆の予定です。
 今年を振り返ってみてほんと忙しい年だったなぁと思います。特に9月浄水トレボンがオープンしてからは、こんな濃い毎日を過ごしたことないなと思えるくらいフル活動の毎日です。こんなに働いて、苦しんで、精神的にも体力的にも何度もあきらめたいと思ったのはほんと久しぶりです。大西さんはこんな風に成功されてこれから何を目指すというの? と言われたことがありますが、まわりから見ると私は成功した人なのか…でも実際は何度も何度も挫折感を味わってきました。何でこんなにうまくいかないのだろうと…落ち込んで。精神的苦しさを乗り越えてこそまたひとまわり成長できるとわかっていても、毎日起こるいろんなことを投げ出せばどんなに楽だろうとほんとに考えたり。そんな時支えてくれるのは、私の使命感、目標であり、同じパンを作る友人達の存在です。
 2年後のクープドモンドドウラブーランジェリーの予選を目指すことを目標にしようと決めました。今年は夢をかなえることができなかったけれども、ここであきらめてしまうのも、もう2年がんばって夢へ挑戦するのも、私の心次第でした。もっと違う目標を探そうかとも考えましたが、友人のパン屋さんと話をする中で今回(いつもコンクールに応募する時不足してる点)私に不足していた点を指摘され、そこをクリアしていけばいいことなどを言われ、途中であきらめたくない、私も彼らとともにがんばっていきたいと思えました。ともに挑戦した私の友人は最終審査に残りました。その作品の写真を見た時、私はとても感動し、涙がこみ上げてきそうでした。それはなぜかというと、彼の努力が見えたからでした。8月にお互い作品を持ちよって見せ合ったのですが、その時は私とそんなにレベルの差を感じないくらいの作品でした。それから3ヶ月で彼は、ほんと見事な作品に仕上げていたのです。日々の仕事に追われ、時間はお互いなかったはず。でも彼は毎日1時くらいまで(4時から次の日の仕事)1日2回は試作したと言いました。私はそれだけやれてなかったです。“やってやって回数を重ねそのつみ重ねで作り上げただけ。”そう彼は言いましたが、実際にそうだったと思います。やればできる! 今のレベルでは、全然ダメかもしれないけれど、努力すれば必ず最終審査に残った人のレベルまで上げれる。そう感じさせてくれました。今度epi(エピ)の1月20日号の30代職人特集のパンの所に、私の親友であるパン屋さんの相良さん、渡辺さんと3人で載ります。こんな記念はないとひそかに喜んでいます。困った時は助け合い、刺激し合い、みんなで成長していこうという仲間です。
 パンの仕事を通して出会った人は、ほんとにすばらしい人ばかりで、今まで一度も苦手な人とは会ってない気がします。朝も早く、長時間労働で、休みも少なく、体力勝負のこの仕事、あまりにも世の中の仕事とはかけはなれていると思います。強い信念と大きな心を持ってないと決して続かない職業です。だからでしょうか、私が出会うパン職人さんみんなキラリと光ものもっています。
 これから、次の目標を目指していく中で、どんな出会いがあるのかすごく楽しみです。出会いにはレベルがあるといいます。自分のレベルを上げれば、より高いレベルの人と出会える。そのために私は毎日がんばって技術力、人間性磨くのだと思います。

お知らせ
○平尾店の曜日替わりメニューがなくなります。毎日基本的に同じメニューとなります。土日祝日のみクッキーレーズン、ポライロン、ベルライエ、プチレーズンは作ります。パンノアールとこがしバターブリオッシュ パヴェは浄水店で作ります。
○浄水店新メニュー! ふんわりショコラ168円、ショコラ ショコラ189円などなど
カレーパン始めてます。ほんとおいしいカレーパンです!! 食べてー。

K.O.

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